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映画「国宝」

2025.07.24




セミの合唱が夏本番を知らせてくれています。

キラキラと眩しい日差し。猛暑との戦いの日々が続いていますが、この夏はどんな素敵な思い出がつくれるでしょうか・・・




映画「国宝」を観てきました。

想像していた以上に感動的で、胸に深くつきささりました。

世襲制度の厳しい歌舞伎界で血を吐くような努力を積み重ねた末に、芸を極めるという偉大な足跡を観ることができただけでもすごいことなのに、この映画の特異性は、単なる物語の平面的な描写にとどまらず、目標に到達した後の主人公の内的変化に視点を置いた点に感じられました。


一つのことを極めた後に、心は現実の世界から崇高な次元へと旅立ちます。無数の光が散りばめられた光景は高次の世界、あの世と言ってもよいのかもしれません。

そこで魂の昇華というものが始まる・・・。


些事に振り回される平凡な日々においては思いも至りませんが、私たちのメンタルに内包されているとてつもない神秘性には、ただただ驚愕の念を抱きます。

是非、もう一度観てみたい映画でした!